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2008年7月28日 (月)

悪条件下で・・・

以前から書いているように、ボーイスカウトでは「キャンプファイヤー」は「教育手法」の一つと考えられています。

ということは、その「効果」を最大限に発揮するように、場所の選定やプログラムの運営が重要になってきます。(以前の記事は→こちら

ところが、今回、諸事情あって、一般の皆さんが利用するキャンプ場で、ファイヤーをすることに・・・・。

一般のキャンプ場でも、キャンプファイヤー場がサイトから離れていたり、他の人が立ち入りにくい場所にあったりところもあるのですが、今回利用したキャンプ場のファイヤー場は、テントサイトのすぐ側でした。(場所はキャンプ場が指定)

テントサイトからのざわめきが聞こえるなかでのスタート。

こちらの不安を打ち消すように、スカウトたちは厳粛に入場、班長達による点火、歌、班のスタンツ・・・とプログラムは、順調に進行していきました。

プログラムが半分ほど過ぎたころ、子供の団体が、やってきました。

引率している大人が「いいか!あそこでやっている人たちの邪魔にならないように、静かにしろ!」という声が、でかい!

そして、私たちの輪のすぐそばで、花火を始めました。

当然、花火の光や音・子供たちの歓声・煙・・・・どれも、こちらのムードを台無しにするものです。

私はこの集団の指導者のデリカシーのなさに、かなり腹を立てていました。

で、スカウトたちはというと・・・・。

気をそらせることなく、エールマスターの進行に合わせて、歌い、スタンツを披露し、ゲームを楽しみ・・・・最後に隊長のお話を聞いて、何事もなかったかのように、静かにファイヤーを終えたのでした。

ここに、私はスカウトたちの底力を見ました。

かなりの悪条件(私が経験した中でも、最悪)でも、参加者の意識が高ければ、「楽しいファイヤー」(バカ騒ぎをするという意味ではありません)が実行できることを、彼らは証明してくれました。

これも、ビーバー、カブ年代から、年に何回かのキャンプファイヤーを経験し、その「意義」(仲間との連帯を図る)を汲んでいるからこそ、だと思います。

花火騒ぎに気を取られた私は、スカウトより、ずっと「意識が低い」参加者だったと、スカウトを誇りに思うとともに、自分の未熟さを思い知った出来事となりました。

P7260093

←は花火の煙の中で、寸劇中のVSスカウト。

 煙のすごさが、わかっていただけますか?

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コメント

最近の大人には、形式的に「ちゃんと注意しましたよ」、「一応気を遣っていますよ」と聞こえよがしに言って、後は傍若無人に行動する人がいます。
大人も子供も自己中心的になりすぎています。

それも自然の一部ということですか

>亀さん

>形式的に「ちゃんと注意しましたよ」、「一応気を遣っていますよ」

あ、あの大声での注意は、そういう意味だったのですか。
気がつきませんでした。
キャンプに慣れていない人向けのキャンプ場だったので、野外生活のマナーもご存じなかったのかもしれません。

いずれにせよ、気に留めなかったスカウトたちの大物ぶりを目の当たりにし、指導者としてはちょっと嬉しい出来事でした。

>小池さん、いらっしゃいませ&コメントありがとうございます。

そういう解釈もできますね。
自然の一部だとすれば、腹も立たない・・・素晴らしい解釈です。

「訓練(場数とも言います)」を重ねると隊員の年代でも、「今、何をしているのか」の自覚がはっきりしてきます。
さすがにビーバーたちは周囲の変化に敏感に反応しますが、カブの「しか」以上だと一味違いますね。

集会のセレモニー中に救急車が通った時に、そっちを見る隊員と見ない隊員がいます。
募金の最中に知り合いの方と出会って、お話に華を咲かせたデンリーダーさんもいました。

隊員たちは花火など気にしない先輩スカウトの姿を見て、「今、自分たちは何をしているのか」に気が付いたのかもしれません。
営火そのものの教育効果とは違う次元での「効果」が見えた、と言うことではないでしょうか。
ubaさんは「安全確認」のためにそっちを見続けたのでしょうから、リーダーとしては当然の事だと思いますよ。

>blue_serowさん

やはり「継続的な教育」の効果でしょうか。
キャンプファイヤーの手順も自分たちの立場も、しっかり分かっていたようです。

私は腹が立っていたのと、さらに何かやらかすんじゃないか・・・という不安で、ファイヤーに集中できませんでした。
今回は、スカウトのおかげで乗り越えられましたが、集会場所の選定の重要さを、思い知りました。

こんにちは

私もキャンプでは無いのですが喫茶店などで隣に座り大声で
喋ったり携帯したりされると台無しになります。

やはり子供は大人の背中を見て育つんでしょうね!
まずは大人がお手本を見せないとね♪

>kirameki leeさん。

始めまして。ご訪問&コメントありがとうございます。

>まずは大人がお手本を見せないとね♪
本当にそうだと思います。

まず、自分の足元から見つめ直す必要がありますね。

これからも、よろしくお願いします。

BS運動の目的の
社会人としての技能を身につける・・ズ~ときになっていましたが
周囲にまどわされず集中できることかな、なんて直感しました。
これはあきらかにすばらしい技能のひとつでしょうね。

>iinaiinaさん

周囲に惑わされず、しかし、周囲の状況を的確に判断できるようになるといいですね。

今回は、たまたまうまく行きましたが、リーダー側も反省点がたくさんありました。
今後の課題としたいと思います。

コメント難しい内容で上手く伝えられないのですが
私の中学生の時を思い出していました。


周囲が静かで無ければいけない は大人側の経験からの感覚であって、まだ経験途中のコドモ達には、「こんなのもあるのかあ」ぐらいの筈です。
他の団体に見られていても、「どうだ楽しそうだろう♪」と見せつける様な感覚も持ち合わせていました。

静かでなければ!、恵まれた環境で無ければ!満足しない
それがBS年代で既に刻まれて居る子達の方には、逆に精神的に弱く警戒が必要と感じます。

大人側は「見守る側」 「望む形に成功させる」 のに気を使うので、気になったとしても、立場上から当然でしょうし、気に掛けない方が困ります。

つまり、大人側と子供側は全く逆の感覚があったほうが自然

ファイヤー周囲での方々は、共用の場所で「それなりに」気を遣ったわけなので、占拠する側に不満を持たれなかっただけでもよかったです。

CS年代のキャンンプとかなら、逆に回りの方に「ご一緒に如何ですか」なんて誘えれば、最高なんですが。

「一年間の成果発表の場で、全ての流れを壊される」
と言い出す方が、実はBS活動の内容を見ていて不思議だなと感じる私。

私のスカウトの様な中学時代は、人命救助や奉仕とピリピリした空気が張り詰めていたから、キャンンプファイヤーの時は境界線を感じさせず受け入れる
そして外部から突然参加者が来ても、この時だけは皆友達になってあそうぼうの空気が流れていました。
その方が回りをウロウロされるより、安定してました。


今、BSと他団体との橋渡しをする際に、BSは孤高で壁がある。突然の変化に弱い等と指摘され、手厳しいです。

おかしいなあ、機転が利くように何時でも備えていられる人間を育てている筈なんだけど と悩みは尽きません。

>ちずやん

今回のことは、いろいろと勉強になりました。

BSでは、キャンプファイヤーに教育的意味を持たせることを強調しますが、「火を囲んでバカ騒ぎをする場」ととらえる人もいますよね。
その辺の感覚の差は、いかんともしがたいし、そのことをBS関係者は忘れてはいけないと思います。

ちずやんの言いたいことも分かりますが、いいわけをさせていただけるなら、キャンプファイヤーの場所はキャンプ場側で指定されたところです。(結構広い、グラウンドのようなところ)
また、私たちが使っていたのは、ほんの一部で、全然「占有」などしていませんでした。(相手の方が人数が多かったです。30人くらいかな?)
あちらは、あちらのプログラムで動いていらっしゃったようなので、「ご一緒にどうぞ」はとても無理です。

私の所属する隊は、普段もピリピリしていません。
しかも、ハプニングは大好きで、もうちょっと、悩んでほしいと思うような場面にも遭遇します。

今回のことについて、班長達に聞いて見ましたが、大人が思うほど気にしていませんでした。自分たちの歌やスタンツに集中していたようです。

「いい条件で、やらせてあげたい」というのが、親心ですが、「過保護」にならないように、気をつけたいです。

厳しいご意見、ありがとうございました。
(今回の記事は、ようするにスカウト自慢なんですよ。許して!)


前回のコメントは非難では有りませんので、

>あちらは、あちらのプログラムで動いていらっしゃったようなので、「ご一緒にどうぞ」はとても無理です。

ものの例えとしてで、こんな事もある 程度で聞き流して下さい。

こっそりリーダーの一人が輪から抜けて、その花火の団体にもう少し離れてもらうとかのお願いも出来なかったのかなあ?とも思ったので。

こんな事まで記載すると記事の内容から離れてしまいますか

>ちずやん

いえいえ、いろんなご意見、大歓迎です。

ブログ上では書けない、紆余曲折がありまして、記事もへたれております。

団体さんへの直接的な注意も考えたのですが、スカウトたちが平気だったようなので、そのまま、放置しました。

BSにどっぷりつかってると、世間からかい離してしまうこともあり、今回もぷんぷん怒っている私に、「ubaさん、キャンプファイヤーに教育的意味を持たせているのなんて、BSだけだからね。」と隊長に、やんわり慰められました。
独りよがりにならないことの難しさを、改めて感じました。

遠慮せずに、また、いろいろアドバイスしてねぇ~。

えへへ・・・
我慢できずに書いちゃおうっと
ubaさんともお話ししましたが、私の、ボーイスカウトに関わるまでのキャンプファイヤの思い出といえば、中学校で、林間学校でのキャンプファイヤのために、数ヶ月前から入場や退場やフォークダンスの練習をとことんやらされた苦い思い出ばかりでした。
ようするに、「秩序にのっとって、こうあるべき」を指導されていのだとは、今に思えば理解できますね。
で、ボーイスカウトの指導者としてしばしば思うのですが、「こうでなければいけない」などと、スカウトに押し付けてはいないだろうかと、ふりかえる日々です。
自発と管理の塩梅はとても微妙で、「管理されているようで、野放し」&「野放しだけど、実は管理されているかも」の関係でしょうか?
「好き勝手できる!」と思わせつつも、実は管理されているのですが。たぶん、ヤツらは、実は管理されていることにうすうす感ずいているのじゃないかと思っています。「管理されていることに気付きつつも、気付かぬふりのスカウト」VS「思い通りにやりなはれ、でも、ルールはあるよ」の丁々発止!
それにくらばれば、外野はどうでもいい要素です。

>わわっ!たいちょー、初コメント、ありがとうございます。

私は自発と管理の塩梅が、未だによくわからない、未熟者です。
ご迷惑おかけしてま~す。

明日も(あ、もう今日か!)「班長の思い通りやりなはれ~」といいつつ、「こんなことで、ちゃんと目的地まで行けるんか~い」とくぎを刺してきます。


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