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2008年1月23日 (水)

語れども語れども・・・

本日、団のリーダー会でした。

うちの団では年単位で担当隊が決まっていて、その隊のやりたいテーマで話し合いをしています。

今年度はCS隊の担当。

テーマは「基本原則を読んでみよう」。

例のうす~い小冊子「基本原則」をみんなで読みながら、わいわい話し合っています。

で、本日はたまたま「スカウト運動の原理」の「神へのつとめ」の部分が話題になりました。

そこから先日のセミナーの「信仰奨励章」の話に・・・。

基調講演のあらましとか、セッションで取り組んだこととかを報告しながら、みんなで意見交換しました。

ポイントは「信仰と宗教の違い」と「何故、信仰を宗教に持っていかなければならないか?」というところ。

この前のセミナーでは「信仰は形がないが、宗教は形がある」という説明でした。

太陽を拝んだり、山に手を合わせたり、という「自然に対する畏敬の念」を「信仰心」と定義づけ、ある一定の形(神・礼拝の仕方など)を決めたものが、「宗教」ということらしいです。

「信仰心」に関しては、ほとんどの人が納得できるようですが、「何故それだけでは不足なのか?」というところが議論のポイントとなりました。

B-Pがスカウティングの基礎と位置付けている「人を超える力の概念」=「信仰」ということならば、それをわざわざ既存の「宗教」に置き換える必要はないのではないか、というのが、みなさんのご意見。

これに対する答えは、出なかったのですが、「指導者がもっと信仰や宗教について勉強すること」と「ちかいやおきての実践を通して、自己研さんをすること」はスカウトの信仰心を高めていくために、必要である・・・という結論は、みんなの一致するところとなりました。

こういう話し合いをすることによって、リーダーたちの「信仰」に対する意識が高まり、それが自然と「信仰心」をもったスカウトを育てることになるのかな・・・とも思いました。

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コメント

 『人の思想や信条は「大きさ」と「方向性」を持った「ベクトル」みたいなものである。それらを評価するためには「座標軸」を仮定・想定する必要がある。この「座標軸」が「宗教」である。』(藤原政彦著 『国家の品格』より)
 私には藤原氏のこの説明が一番よくわかりました。思想や行動パターンは、座標軸が変わることによって、『善』にも『悪』にもなりえます。
 『信仰』では他人が客観的に評価できないので不充分なのでしょう。 日本は島国で、国民全員が『同じ宗教(信仰心)』だったので、とくに形にして誰にもわかる形にする必要がなかったのでしょうね。

こんばんは。
リーダー会 お疲れ様でした。
信仰心・・・神様、自然、(お日様、大地、地球、・・・)ご先祖様、自分を産み育ててくれている親、自分に関わるすべての人、事、物・・・。

これらの存在や関係を気付かせたり、感謝の気持ちを持たせることは、とても大事なことですよね。
自分は一人で生きているのではない。
生かされている、全てとともに生きている。
信仰心を育てるということは、人も自分も大事にすることにつながり、
信仰心を育ててあげなければ、自己中心的な人に
なってしまうのでしょうね。

宗教は『誓い』のように思います。
宗教をすることを神様、自分、他の人に誓うんです。
その宗教に属するからこそ教えを実践して しっかりとやっていく、生きていく。
(うまく言えないな・・・。)

私はこんな感じで思ってます。

セミナー参加したかったな。でも、会議でセミナーのお話を
聞くことができて良かったです。
有難うございました。

ubaさん、私は宗教と信仰心の違いは実践にあると思います。日本の外に飛び出して、英語の単語にふれて、初めて実感したことがあります。あるとき、アメリカで誰かに「日本人の宗教は何か」ときかれたことがあります。私は「う〜ん、だいたいは仏教か神道だと思うよ」と答えました。そしたら彼はすぐに「Do they practice their faith?彼らはその信仰を実際に実践しているのか?」ときかれ、言葉につまりました。この「practice 」という単語を訳するときのニュアンスがとても難しいです。なぜなら、日本にはそれにあてはまる単語がないように思うからです。
practiceとは、その信仰に従い、日々の生活をそれを基として生活することです。だから、日本人のほとんどは宗教や信仰心をもっていても、practiceしている人は少ないのかなと思ったりします。

あ、ところで、ubaさん、リンクをさせていただいていいですか?事後承諾ですので、何か差し支えがあればおっしゃってくださいね。じゃ、また〜〜!!

宗教と信仰の違い、難しいです…。
今はカブにいるので「周囲に感謝しよう」などの
信仰への導きが主です。
とはいえ、国際理解のためにも宗教を知る必要はありそう。
自分自身、一般的日本人にありがちなゆる~い宗教心しか
持ち合わせてないので、もっと学んでいかなきゃ。

そちらには団のリーダー会があるんですね。
確かに、各隊の副長以上は団会議で集まってるとは言え、
連絡事項や実務上の話し合いが中心。
このような勉強会に近いものはできませんよね。。。
わが団も現在はBVS~VS隊長が同じというムチャな体制ゆえ、指導方針は一貫しておりますが、
今後は隊長が別の人に当然分かれるでしょうし、
指導者全体のレベルアップ・意識アップのためにも
団リーダー会導入を提案してみます。

みなさん、コメントありがとうございました。

みなさんのコメントを読んでみると、どうやら宗教を読み解くキーワードは「形」と「実践」だという気がしてきました。

この話題には、実は正解はないのでは・・・と思っています。
スカウト運動において「自分が信仰している以外の宗教も容認する」とありますので、一人一人が真摯にこの問題と向き合うことで、日本における「宗教章」「信仰奨励章」の意義も深まっていくのではないでしょうか。
スカウトに上手に還元できるといいのですが、まだまだ勉強不足の私です。

>KM隊長
さすが、色々とご存知ですねぇ。
「信仰心を客観的に評価するために宗教章がある」という意見も聞いたことがあります。
でも、「宗教章を取得したから信仰心があるかどうかは、わからない」というのが、うちのリーダーたちの意見でした。
そのあたりが、「章」へのアプローチの難しさでしょうか。

>よっしーさん
リーダー会、お疲れ様でした。
主任講師を差し置いて、いっぱいしゃべってしまいました(^_^;)。
この続きは、また、ぼちぼちと・・・・(って、まだやるんかい!)

>さりすけさん
practiceのお話、大変参考になりました。
セミナーの中で「欧米では宗教と信仰は一体のものなので、「信仰」に該当する言葉がない」とも言われました。日本人ははっきり分かれてますよね。こうなると感覚の問題なのですねぇ。

リンク、ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いしますねぇ~。

>MEGさん
リーダーの勉強会、面白いですよ。
今年は高尚なテーマですが、「ゲームと歌」だったり「新米隊長の疑問にお答えします」だったこともありました。
メンバーがすべてリーダーなので、遠慮なく好き勝手なことを言ったりやったりしています。
無理のない形で、挑戦してみてくださいね。

内容とはずれているでしょうが

>この話題には、実は正解はないのでは・

正解は見つけなければいけないのですか?
全ては自分たちの心が求め、作り出した物が信仰。

浄土真宗の坊主と
我が身を鏡に映し出す天理教信者の母も、大変熱心な信者でしたから、毎日の行いは大変意味のあることとして育てられた記憶は消えません。

*我が身を映し、心を出せ、信心の中に神は存在する。
*どんな物にも本来境界はない、境界を作るのは我が心。
*心を軽くするのも、毎日を辛くするのも自分次第。

宗教はひけらかす物だろうか?
単位修得の為だろうか?と悩む。
章をもらった後、飾りの一つになって、自慢のタネにされているのは見たくないなあ。

>ちずやん、お待ちしてました。

はっきり言って、信仰も宗教も個人的なものなので、正解・不正解はないのですね。
ただ、「富士章」とのからみで、どうしても「宗教章」が必要となってくるので、問題が出てきます。

本来なら、信仰や宗教は「教える」ものではなく、生活の中で自然に「身についていく」ものだと考えます。
ちずやんのように、子供のころから家庭内に素地のある方はいいのですが、核家族でそのチャンスがない子どもも多くなっています。
それを「補う」形での「信仰奨励章」「宗教章」であってほしいと思います。
現場では「富士章取得のための」形だけの「宗教章」となってしまっている傾向にあるのでは?と感じます。
「信仰奨励章」も「宗教章」も信仰や宗教への「入口」としての章なので、その後の「活用」が大切なのですが、そのあたりの指導が、大変難しいと感じました。

あ、ちずやんの回答になってないわ。
とにかく、この件に関しては、「すっきり」とはいきません。

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